全国通訳案内士(英語)ー合格への道(15)

運命の12月9日・・・・
 
やることはやった、・・・はず・・・
いや、やった、やったよ、と、朝、鏡に向かって気合をいれる。
もう一度、大切なことをチェーック!!!
 
True Japan Schoolのセミナーで言ってたこと。
面接試験は英語の試験ではない。なぜなら、1次試験を通った段階で英語の力はそれなりにある。
通訳案内士として適正があるかを見る。言わば、就職試験のようなもの
 
①明るく、笑顔で (ノックして部屋に入るとき、背筋伸ばして、にっこり笑ってハロー!)
②ポジティブな単語やフレーズで、日本がいかに素晴らしいか、をテーマに話す。
③自分の得意分野に、無理やりでもいいから、話を持ってくる。
④沈黙はダメ。なんとか話し続ける。
 
そして、この時期、学んだこともうひとつ。たとえ途中で失敗しても、あきらめない。リカバリ
が大事。これ、一見関係ないかもしれないが、フィギュアスケートで紀平さんが、ショートで
失敗したけどフリーで逆転して優勝した試合で、彼女のインタビューを聞いてて、いかに
リカバリーが大事か、学びました。16歳の女の子に教えられたことです。
 
試験開始。
 
いよいよ、その時。会場は渋谷の某女子大。りっぱな施設。我々は午後1時から。
みんな緊張してる。待合室で試験の注意を聞く。グループ分けが始まる。
トイレに行くのも、挙手して、係の案内つきで、グループ単位で連れていかれる。
すっげーチェック厳しいから、緊張感高まる。
 
試験官2人のうちの一人の日本人(女性)。
「どうぞ、おはいりください。」
コンコン。にっこりわらって、"Hello!! How are you!!"
外人の試験官(男性)と目が合った。彼もにっこり笑って"Hi !!"
(やった!! つかみはオッケー! こっちのペース、なぜか80%受かったような気がした。)
 
簡単な自己紹介と、質疑応答。(ジャブ程度。軽いね!)
 
いざ、プレゼン。お題は3つのうち一つを選ぶ。(1分間で話を組み立てる。)
 
終活
撒き水
 
終活はなし。暗い話題はダメ。瞬殺。明るくポジティブな話題へ
撒き水、食品サンプル、どちらも用意してなかった。どうしよう・・・
 
まてよ、「茶道」について練習した中で、撒き水をして客をおもてなしするってやったよね。
よーし、ちょっとでもかすっていれば、自分の分野に巻き込めばいい
そういえば、英検一級の2次のプレゼンで、散々環境問題の練習したっけ。
撒き水は電気も使わずエコだってな感じで、おもてなしプラスそっちに話を向けちゃえ。
 
2分間しゃべり続けました。われながら自分の少ない引き出しの中からひねり出しました。
もちろんアイコンタクトも忘れずに、2人の試験官の目を交互に見ながら、笑顔で。
 
女性の試験官がタイムキーパー。そろそろ時間よ、ってな感じで目で軽く教えてくれた。
 
質疑応答は、外人の男性の試験官(若い)。ほんとうにエコなの?温度下がるの?
なんて聞いてきた。本当だよ。涼しくなるんだよ。気化熱なんて単語わすれちまったけど、
水が蒸発して気温をさげるんだ、なんて、なんとか説明。 ま、だいじょうぶだろう。
 
次に、逐次通訳。
日本語の文章読まれる。メモとる。
日本の旅館について。(なんと、オーソドックスな話題。これはさんざん練習したお題。ラッキー!)
 
メモみながら、英訳。
終わった。 アッ!! しまった!! 一部抜かした。やっぺー!!
その時、リカバリーが大事、ってことがひらめいた!
"Sorry, I forgot one thing to mention. べらべら・・・"
と追加で、抜かしたところしゃべったら、女性の試験官がにっこり笑ってくれた。
よーし、ありがとう、紀平さん。
 
質疑応答。外人の試験官結構いやらしい質問してくる。
「魚が食べられないって伝えておいたのに夕食に魚が出るってきいた。
キャンセルしたい。どこかいいレストランあるか?
夕食代は返してもらえるか?」
ははーん、これが今年からの新しいやつね。実際のツアーでありうる
トラブルにたいして、どう答えるかってやつね。
「近くに安くておいしい居酒屋があるからそこはいかが?日本のビーフ
食べられる。比較的安いよ。日本酒もおいしい。いろんな料理選べるよ。
夕食代の返金については、保証はできないが、ネゴシエーションしましょう。」
ってな感じで、明るくにこやかに。(居酒屋についてはさんざん練習した。
日本酒、日本のビーフについてもね。)
 
退出するとき、
"Have a nice day!"
って女性の面接官が言ってくれた。
"Thank you, you too!!"
 
終わった、出し切った。満足感。 今の自分にできることはずべてやった。
 
2次試験の合格率は50%ぐらいが予想されてる。
もし、これで落ちてたら、しょうがない。ほかの皆様のレベルがすっげー高いって
こと。その時は、しょーがない、1年かけてレベルアップするしかない。
 
試験の順番が午後いちだったので、終わったあと、またされる、またされる。
でも、なーんか、満足感でいっぱい。温泉から上がってゆったりしている気分。
 
思えば、ずいぶん問題はオーソドックスだったな。ラッキー。
そうか、試験の型式が今年から変更になったから、問題じたいはオーソドックスに
なったんだ!コリアンダーとかインスタばえ、なんてんじゃなく、オーソドックスな
話題にして、いかに通訳案内士としての資質があるか、をみるようにしたんだ!
 
ありがとう、True Japan School。 あの11月のセミナーのおかげで、
自信をもってのぞめました。
 
さて、結果は、いかに。 思ったようになるのか・・・