全国通訳案内士(英語)-合格への道(1)

2018年の4月、八重桜の咲く東京近郊。 とある家のリビングルーム・・・

 
「あなた、英語の勉強進んでるの?」
「う~ん、停滞中。TOEIC950以降、伸び悩み。っていうか、TOEIC受け続けるの、ちょっと飽きた。」
「通訳ガイドの試験は? 英検1級持ってんだから、取ってみれば?」
「ガイド? 別に、やりたくないけど・・・」
「でも、英語の唯一の国家資格よ。」
「えっ?国家資格?国家試験なの?」
「そうみたい。スマホに書いてある。」
「どれどれ、あっ、ほんとだ。国家試験だ。」
 
そんなたわいのない話をして、買い物途中に本屋に寄った。
「ふ~ん、2018年から全国通訳案内士って名称に代わるのね。通訳ガイドじゃなくて。」
「参考書、問題集、少な~い。TOECI,TOFFLE,英検の十分の一もない。マイナーだな~・・・」
「一次試験が8月? クッソ暑い時じゃん。 二次試験が12月? えれー時間かかるな。」
「国家試験だから、もったいぶってのか?」
「英語は英検1級で免除?! オッケー、苦労して英検1級取った恩恵に初めてありつけそう。」
「科目は日本史、地理、一般常識、・・・え~っ 2018年から1科目増えるの?通訳案内士の実務?」
「去年までにとっときゃよかったな。うん? 過去問あったぞ。」
 
「日本史って言ったって、観光地にまつわる範囲だな。地理も日本の地理で観光地だな。」
「センター入試ほどの難易度はない。でも、あなどれない問題もある。」
「一般常識はクセものだ。どうやって勉強すんだ?」
「通訳案内士の実務なんてテキストあんのか?」
 
ちょっと腰が引けた、ある春の穏やかな日曜日でした。